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第4回「おかね」開催報告(低学年グループ)



第4回 こてつ
低学年グループ 対話内容のまとめ

日時:2017年8月6日(日)9:50頃~(45分)
テーマ:「おかね」
ファシリテーター:池田、川上
記録者:池田


今回のこてつのテーマは「おかね」でした。
子どもにとって縁遠いようでそうでもない「おかね」、参加者のみんなとゆっくりゆっくり対話をしながら考えてみました。今回はサンポした感じです。

■おかねをもらうと嬉しい?
今日は問いをみんなからも出して欲しいと思い、「おかねのことでみんなに聞いてみたいことある人? 」から始めました。
結果はシーン・・難しいかな。

早速問いを変えてみます。
「じゃあ、お金をどういうことに遣っているか教えてくれる人?」
この問いには元気に発話してくれます。

「お母さんがお買い物をする時」、「買うときに遣う・・夕ご飯のおかずとか。」
「ゲームをする時に遣う、ガチャとか」「自分のお小遣いとか、募金」

少しずつですが、慣れてきたようです。発話が進んできます。
問いを入れます。
「遣うじゃうなくて、どんな時にもらう?」
「お手伝い」「勉強がんばった時」「自動販売機のおつり!」
「もらってうれしい?」
「あたりまえじゃん~自分で物を買ってみたくなるよ~」
「そもそもお金をもらうのが嬉しい」
ここは深淵です、果してお金をもらうのが嬉しいのか?それとも、「もらう」こと自体が嬉しいのか?

■「おかねとノートは、どっちが嬉しいの?」
次の問いは「おかねとノートは、どっちが嬉しいの?」です。
これには「どっちも嬉しい」「おかねだと役に立つ」「ノートだと色々調べられる。忘れないで書いておける」。そんな発話が続きます。ここで少し整理してみました。

緊急アンケート「ノートとお金、どっちが嬉しい?」
結果はおかねよりもノートの方が多く手が上がっていました。
理由は、色々なことが書けるから、宿題ができる。お絵かきできて嬉しい

問いを入れます。「ノートは色々書けて嬉しいけど、お金の方が嬉しいって言ってくれた人に質問です。理由を教えて~?」

発話が続きます。
「お金とかノートよりも優しい心が大切かな・・・  」
「でもさ、意地悪になっちゃうんじゃないかな・・」
「そんな人でも心がないわけではないからな・・」
「そうだよな、ノート買ってもらったら嬉しいよな」
嬉しいに注目して問いが入ります。

「お手伝いして、お母さんにありがとうって言われるのとお金、どっちが嬉しい?」
「どっちも~」  、「ノート」

次の質問です。
「500円とノートでは?」  、手が挙がりません。
金額を上げてみます。「1,000円とノートでは?」、ここでも手が挙がりません。
思い切って、「10,000円とノートでは?」、やっと10000円に手を挙げてくれた子がいました!
少し対話を整理します。
「そもそも、みんなお金の種類って知ってる?」
これにはみんな知ってました。

■おかねの価値について話そう
「10,000円とノートでは?」で、10,000円に手を挙げてくれた子に理由を教えてもらいます。
「ノートは使い切ったらなくなるけど、10、000円ならいっぱい買えるから。」
なるほど、理にかなってますね。
そもそも物を買うために必要な金額について、どう捉えているかが気になります。問いを重ねます。
「自分で買い物したことある?お小遣いってもらってるの?」
結果は、参加者全員が1人で買い物をしたことがありました。
お小遣いはお手伝いをした時にもらっているようです。

問いを入れます。
お手伝いをしてお金がもらえるお話があったけど、いくらだったら一番嬉しい?」
みんな元気に答えてくれます。「1,000円」、「100円」、「1円でも嬉しい」、「500円」。
問いを重ねます「何で1000円が嬉しいの?」
「いっぱい買えるから。」、
「それなら、10,000円の方がよくない?
「100円で買えるものが欲しいから、いや5円だった。」

なるほど、今欲しいものを手に入れるための金額をイメージしているんですね
「お金は1円でも稼ぐのが難しいって言ってたからかな。」
「ありがとう+お小遣い(お金)だと嬉しいかな。」
「自分で働いてもらうなら10000円がいいかな。」

対価のイメージも持っているようです。ここでお金で買うお話に移ります。
「100円もらって何買いたい?」
「駄菓子!10円だから」、「ガチャ!」、「おかし」、「カードゲーム」

次の問いです「いっぱいお金があったら何買いたい?」
「そのお金で世界一周、そして外国を助けたい!」
「宝石を買う~」、「おさいふー」、「自動車~」
元気に答えてくれます、「キャンピングカー」、「テント」、夏休みだしみんなキャンプしたいんですね。
ここで興味深い発話が返ってきます、「ワンチャン、ネコチャン」

今回のテーマに関する問いに繋がる非常に興味深い発話です。
早速問いに変えてみます「動物の命って、お金で買えるの?」
「買える、でも買うと責任を取らないといけない。」
この発言を聞いて、みんな悩みます。
物を買うこととペットを買うことは意味が異なることに気づいているようです。
もう少し掘り下げたい気がしましたが、話題を変えることにしました。

■おかねがない問題勃発・・
「キャンプをするのにはお金がかかります。お金ないからキャンプいけない~って言われたらどうする?」
「もっと働いてって思う」、これには吹き出してしまいました。ボクも頑張って働きます。さてお金がないについて掘り下げます。
「お金ないよ~だから買えないって言われたらどうする?」
「お小遣いの日が待ちどおしくなる。」
「お小遣いが待ち遠しいだ?」
「ノートの方が嬉しい。」ノート大人気です。
「自分のお小遣いで買いなさいって言われる」
なるほど、では「自分のお小遣いで買うのと、買ってもらうのはどっちが嬉しい?」
これにお小遣いが多い結果に。さっそく理由を聞いてみます。
「自分で働いたぶんだから」  、「お小遣いいっぱいもってるから」、
「自分の欲しいものを買ってもらっていると、うちのお金がなくなっちゃうから」
問いを入れます、「でもさ、自分のお金なくなっちゃうよ?」
「また働くから大丈夫だよ。」、「自分で働いたお金を遣いたいしね。」
問いを重ねます「お金をもらうのと稼ぐのはどっちがいい?」
「働いてもらう方がいい!」、そうなんですね、ここで大人から「何もせずにもらう方がよくない?」
これに対して「もらったお金は無駄遣いする~」。またまた大人から、「働いてもらったお金は無駄遣いしないの?」
みんなで「しないよ~」との回答。面白いですね。

また問いを入れます。「働いてもらったお金でも無駄遣いするよ~!」
「いつも働いて、ママからもらっているけど、ママから買ってと言われるからなくなる。」
「ただでお金もらえるとは思わない。」

そう聞くとこう聞きたくなりますね、「お年玉は?」
「お年玉は特別!決まりだから」、どういった決まりなんでしょうか?
「頑張ってるからもらえるんだよ。」
そうですね、ボーナスですね。

問いを変えます「お金が欲しいと思うのは何でなんだろうね?」
「生きていけないから。」
問いを重ねます。
「野菜作ってるなら大丈夫じゃない。」
「種を買うのにお金がいるよ。」
「生きていけるかな、みんなに人気があれば生きていけるかな。」
「冷蔵庫に食べ物がなくなると困るからな。」
お金の機能の1つである「交換」にみんな注目しているようです。

問いを入れます。「ぶつぶつ交換だったらどうだろう?、何と何を交換する?」
「ノートとボールペン。」
「そっか、お金がなくいてもただで食べ物をもらえるお店に行けば生きていけるんじゃないかな?」
「そのお店が食べ物を買わないといけないいからなあ。」
「食べた分、欲しいものをあげればいいのかな。光る物とか、もらいたい物を聞いてあげるとかかな。」
光り物、面白いですね。
問いを入れます「光る物じゃなくて車が欲しいって言われたら?」
「困っちゃうな。」「どうしようかな。」
みんな少し悩みます。

ここで「働いて車買えばいいんじゃない。」「でも車が好きな人は交換してくれるのかな。」、「おもちゃの車でどうかな?」、「違うものでどうですかって聞く~
対話に慣れてきました。
ゆっくりですがみんなの話しを聞きながら考えることに慣れてきとようです。悲しいかな、ここで残り5分となりました。

問いをがらっと変えてみます。
「10,000円拾いました。どうしますか?」
「遣う~」、そうだよね。ボクも迷うと思います。
ここから対話が進みます。みんな楽しそうです。
「おまわりさんに届ける。」、「遣うと困る人がいるかならあ。」、「働いた分しかもらえない、拾うのは違うかなあ。」、「自分のためにならないと思う。」
「働きたい、働いてもっと増やしたい。」
「働き過ぎていると、お金増えるかもしれないけど、お父さん、お母さん家にいなくなるよ。お仕事ばっかりになるよ。」
「そんな時はボクも働くかも~」
ここで時間となりました。
みんな働くの好きそうだから打ち上げの準備手伝ってと聞いてみましが・・「えー」って答えながら手伝ってくれました。
                       
低学年チームは発話することに力点を置いてみました。悩みながらも発言している時、楽しそうに発言している時、色々ですがゆっくりサンポができました。
ゆっくりサンポだから気づけたこともあるのではないかと思っています。
大人でも「おかね」をテーマに対話をしてみたいと思っています。

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